<目的>

今年度寝屋川市立第二中学校では、サモアとの交流を、英語科を中心として行っている。この中心となるのは3年生の選択授業で英語を受講した生徒たちである。第3学年の生徒は198名いる中で、この選択授業を受講する生徒はおよそ20名である。また、この時間は週に1時間であり、1年を前・後期の二期に分けて取り組むので、それぞれの授業は10時間と限られた時間の中での取り組みとなった。

まずこの交流活動の目的は「生きた英語を学ぶこと」である。普段日本語しか使う必要性が無く、英語を使うといっても授業の中だけ、しかも日本人の教師相手がほとんどである生徒たちにとって、他の国の同じ年代の子どもたちと交流することはこの「生きた英語を学ぶこと」にとって大きな意味を持つと考えられる。生徒たちは、英語でしか自分の思っていることや感情を伝えられない場面に遭遇すれば、今まで習った知識を総動員しておのずと英語を使う。コミュニケーションの手段として英語を使う必要性のある中で生きた英語として学ぶことができる。これらのことが第一の目的である。

また第二の目的として、「情報機器の活用する力」を養うことも挙げられる。この交流授業を支えようとするならば、情報機器の活用も生徒たち自らの力でできなければならない。まず、今まではコンピューターで日本語で文字を打つことはできたが、今回の取り組みではコンピューターを使って英語で文字を打つことができなければならない。またビデオ撮影の仕方や、撮影したビデオの編集作業なども生徒たちにさせたいと考えている。

そして第三の目的として、他の国の人と交流することで、新たに自分たちの国のことを客観的に見つめなおすことができる。そうすることで広い視野が養われる学習となる。これらの願いから「世界につながる授業」として学習を設定した。

<成果と課題>

今回の実践を通して、交流に参加した生徒たちは情報を伝えたいという目的意識がはっきりしていたため、熱心に英文でのメール作成に取り組んでおり、サモアから手紙や写真が届くと大変喜んで、難しい手書きの文章を読もうと努力していた。内容的にはつたないものではあっても、実際に英語を使って他の国の同年代の子どもたちと交流をもてたことは生徒たちにとって貴重な経験となったと確信している。しかし、時間的な制約もあり、メールやビデオレターを交換するだけで終わってしまっているが、国際関係について考えたり、双方が学びあえる活動に発展していくことが今後の課題であると考えている。